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風に乗って、面白い話題が飛んできます。〜色んな所〜色んな人から。はじめ時々〜後しばしば。

◎ 438 Nohant FESTIVAL Chopin(2015/07/05)
<6月第1ウィークエンドコンサート>

♪6月6日(土) 20時30分、今年最初のリサイタルは、「発見されて以来世界中で引っ張りだこのイギリスの天才ピアニスト」 ベンジャミン・グローブナーのラモー作曲「ガヴォットと変奏曲」で始まりました。ちょっとした思い出のあるこの曲をこんな繊細な素晴らしい演奏で聴けるとは!バッハ/ブゾーニのシャコンヌ、フランクのプレリュード・コラ−ルとフーガ、第2部でショパン、グラナドスと続く知的なプログラムにも感動。

♪6月7日(日) 11時からの「新人演奏家の跳躍台」は、この音楽祭の柱の一つで、本日のチェロのブリュノー・フィリップ、ピアノのタンギュイ・ド・ヴィリアンクールのようにすでに活躍している新人も多いですが、ここで演奏したあと、大人気のプロの演奏家に成長している若い音楽家を何人も見てきています。

♪16時30分、満席の聴衆の拍手に迎えられて、俳優のカトリーヌ・フロー、チェロのアンリ・ドゥマルケット、ピアノのヴァシリ・ヴァルヴァレゾスが舞台に登場。ショパンの � 前奏曲作品28の7番イ長調、日本人には胃散薬の広告で親しいあのメロディが、楽器の音域の関係で、ハ長調で明るく始まります。演奏が終ると朗読。「パルマからヴァルデモザまでの道は険しく危険がいっぱい。けれどアルプスの山登りの趣もあって、木々の緑、小さな谷や山々が春の庭の優しさで笑って迎えてくれた。」 苦しい道のりながら、新しい暮しに希望をいだいて僧院に向かう四人の気持が伝わります。この後もショパン曲の演奏と朗読が交互に続いていきます。[・・・] 続きは雑誌ショパン8月号に詳しく実況。

◎ 438 所変われば Paris et Nohant(2015/06/21)

□フランスは今白アスパラガスの季節。適度に太くて新鮮な20本くらいの一束が9.5ユーロだから安くはないが、盛りの時期が短いので見つけたらすぐに購入。

今回初めてネットのレシピをのぞいてみた。何でも教えてくれてありがとう。熱湯に塩を入れて茹でるのは今まで通りだが、1)そこにレモンを一絞り加える。2)茹であがったら水にさらさないで、そのままお鍋の中で冷めるのを待つ。3)茎の下から3分の2ほどの皮をむき、根に近い部分を2cmほど切る。4)それらは捨てないで、スープの素を加えてスープにする。

以上の通りに作って、手製のドレッシングで食べたが、日本ではあまり食べないのにマヨネーズが恋しくなり、翌日残りをマヨネーズで食べた。美味しかったが、日本のように小さいサイズがないので買ったことをちょっと後悔。ポテトサラダを作ればいいか…。スープは皮や余分の茎を一晩鍋の中へ浸したままにしておき翌日捨ててスープだけを食べた。妙なる味!

□フナック(パソコン、オーディオ関係、本、文房具などがそろっている大型のチェーン店)へ行って驚いた。ぬり絵の売り場ができている!JAPON物ばかりではないが、かなり多くて、風景、着物、東京、京都の他、もっとマニアックなテーマで手本付きも多く、クレヨン、色鉛筆などの品揃えも豊かに並んでいた。大人が買うのだと思う。

♪オペラ「Le Roi Arthus」CHAUSSON:ショーソン「アーサー王」
■6月14日(日) 14h30 オペラ・バスティーユ
急に棚からぼた餅的に頂いたので、ほとんど予習をするまもなくかけつけた。席はSecond Balcon (セコンド・バルコニー)、2階ではなく6階。最上階の一番後の席。私の好きな後列だが、今日は少し困った。字幕が遠く読めない!幸いオペラグラスを持っていったので、時々使ったが疲れた!

30分の休憩時間中にプログラムをざざっと見て少し知識を得てから見た2幕・3幕は、やはりずっと楽に舞台に集中できた。オペラガルニエでは数カ所に字幕が設置されるようになったのだが、広いバスティーユにもぜひ!

ショーソンはこのオペラを8年(10年という説もある)間かけて仕上げたそうである。すばらしい音楽を初めて聴かせてもらったことに感謝。古典的演出ではない映像と装置を上手く使った舞台装置や、歌手たちの演技にも感動した。

主役のLancelot役のZoran Todorovitch は、全公演のうち3日間だけの出演だった。2幕目が始まる時「体調を悪くしたが最後まで歌い続ける」というアナウンスがあったが、そんな状態をまったく感じさせない素晴らしい歌手だった。物語をわかった今もう一度見たいな。



◎ 437 所変われば Paris et Nohant(2015/06/10)

■5月25日(月)16h30 パリCDG空港着
■5月28日(木)パリ・オーステルリッツ駅大コンサート
いわば「ノアン・ショパン音楽祭」をパリの人や旅行者に宣伝するためのコンサート。
■6月6日(土)「ノアン・ショパン音楽祭」6月第1週末コンサート1日目
■6月7日(日)第2日目を聴きました。

 パリと、とりわけノアンで、まるで夢のような日々を過ごしていますが、せねばならないことが多くて、おまけに、最近の何をするにも時間がかかるお歳のせいで、なかなか書けません。ショパン誌8月号に詳しいルポルタージュをする予定なので読んで下さい。余裕ができたら書きます。
 風便りを開いてはがっかりしてくれている少数の友へ、ごめんなさ〜い。でもメールが届くのを心待ちにしています。返事はしますからね!


◎436 今年の連休(2015/05/17)

■5/1 (金) 11h〜20hごろ イヴ・アンリ非公開レッスン

■5/2 (土) 17h30 汐留ベヒシュタイン・サロン
イヴ・アンリ レクチャーコンサート
<ピアノ音楽の源>
 作曲家は何処からインスピレーションを得て創作していたのか
♪Frederic CHOPIN : Ballade No.2 op.38
♪Franz LISZT : Apres une lecture du Dante, fantasia quasi sonata
♪Maurice RAVEL : Gaspard de la nuit
Ondine, Le gibert, Scarbo
♪Pavane pour une enfante de funte
♪Alexander BORODIN/Yves HENRY 編曲 :
Opera Knyaz’ IGOR より「ダッタン人の踊り」

 素晴らしかった。二日続きで至福のとき。プログラムの構成、話し、神々しいまでの演奏。ボロディンのダッタン人の踊りの編曲、見事の一語に尽きる作品と演奏。日本で出版されるCDに含まれるらしい。楽しみ!

 4月30日夜にパリから到着、5月1日は非公開レッスンで、実に様々の作曲家の曲を、個々に違う個性の生徒たちに的確に限りなく親切に指導された。中で10歳の生徒がショスタコヴィッチのピアノ協奏曲を受講された。全く知らない曲だったので、前日文化会館の資料室に行き、オーケストラ・スコアを見ながらCDを聴いた。ピアノの打楽器的要素を思う存分使った作品で素晴らしいリズム感の生徒さんにぴったりの曲だと思った。
 レッスンではオーケストラパートをもう1台のピアノで別のピアニストが弾かれた。先生が「オーケストラと共演する機会はないの?」と聞かれた。その時は何となくプロのオーケストラを想像してしまったが、日本に一杯ある大学のオーケストラなんかとすれば、どんなに楽しいかと思う。
 数年前イヴ・アンリ作品を、パリのシテ・ユニヴァルシテのホールで留学生も含めた学生のオーケストラが初演され時の演奏と雰囲気が甦った。もしもこの生徒がフランスに住んでいたら、もう今にも実現しそうな夢…。管楽器が大活躍する曲です。どこかのオーケストラさん、やりませんか?

■5/5 (火) 片岡珠子展覧会 国立近代美術館

 103歳で亡くなられた画家の生誕110年記念の展覧会。圧巻だった。生涯を通して絶えず新しいことに挑戦し続けていらしたことを知り、心を打たれた。75歳で初めて描かれたという一連の裸婦の絵、人気の富士山の絵も技法や姿形、色彩感など多様に各時代に描かれている。
 もう一点興味をそそられたのは、ガラスケースに陳列されていたデッサン。初めてヨーロッパに行かれた時飛行機の中で書かれたデッサンは、本当に楽しい。鉛筆書きのデッサンには忘備録風のメモが記されている。
 B4かA3の大きさの紙を四つ折りにして書くやり方は私がこの頃よくするメモのやり方と同じで思わずクスッ!私の場合はある日大量の印刷を左右逆ページで作ってしまい、捨てるに捨てられずの裏紙利用。でもなかなか使い心地がよく結構気に入っている。巨匠の場合も、大きさが飛行機の小さい机にも合いよかったのだろう。完成作を見るのとはちがう親しさに細かい字まで読みふけて感動しました。

■5/5 (火) 間奏曲はパリで 有楽町シネマ

 展覧会の後有楽町で映画。最近は指定席の館が多く、今日も指定席を予約してゆっくり遅いランチをしてから映画館のゆったりシートでフランスのコメディを見た。まったく素的な『こどもの日』でございました。



◎435 Je suis Charlie. 私はシャルリ。(2015/04/25)

・・・何て古い話題と言われかねない時流の早さ、事件でも何でもすぐに忘れられる世相。Charlie Hebdo・・・Hebdoエブド=hebdomadaire=エブドマデール(週刊誌または週刊紙)の頭字を紙名に使ったもの。『シャルリ・エブド』は、毎週水曜日に発刊される新聞である。

フランスにはもう一つ『カナール・アンシェネ』という沢山の風刺画で構成されている新聞があり、これも水曜日の発売。この二つの新聞は、広告を一切載せないので自由に歯に衣を着せない報道ができるという点で同じだし、この事件で亡くなられた諷刺画家が同紙にも毎回のように掲載されていた。読者層はうんとちがうようである。東京オリンピック誘致の最終決定の頃、この風便りにも書いたけれど、私が真に読めるようになりたい新聞…。

1月11日のデモのプラカードで瞬く間に有名になって、世界中で「Je suis Charlie」が叫ばれたが、私には自分が考えるシャルリの定義がフランス人のそれと同じかどうか、正しく理解しているかどうかがずっと気になっていた。

一昨日何気なくアマゾンをネットサーフィンしていて『シャルリ・エブド事件を考える』という本を発見!すぐに注文して読んだ。シャルリが誰であるか、事件のことをもっと深く考えたい方は読んで下さい。(白水社の月刊誌『ふらんす』の特集号・2015.3.11 発売)。私が漠然と感じていたことが上手にまとめられた文章にも出会ったが、30人の方の文章から、実に様々なシャルリ像が浮かび上がりまたまた考え続けています。(2015.4.17)


◎ 434 寒い4月(2015/04/14)

 またまたご無沙汰。時々のぞいて下さっている人から、「どこにいるの?」メールが届いた。これからはせめて1週間に一度風便りを書きます。今日はひとまずこれまでをまとめて短文で。

■3月5日(水) Nohant Festival Chopin / Paris サル・コルトー 
今年も6月の4回の週末に、7月は16日から22日まで連日、ノアンで音楽祭が催される。今日は、パリで、そのプレミアショー。音楽祭のエッセンスが紹介された。大ピアニストのルイサダやユージン・インジックや、新進チェリストのブリューノ・フィリップとピアニストのタンギー・ド・ヴィリアンクールのデュオたちの演奏に酔った。今年の音楽祭が本当に楽しみ。
プログラムも公開され、チケットの販売も来週から始まる。音楽雑誌「ショパン」の読者で希望される方に送る約束をしたので、パンフレットを多数頂いてきた。

■3月8日(土) Hideki NODA Egg / Paris シャイヨー国立劇場
野田秀樹のEgg のパリ公演。日本語の台詞にフランス語の字幕付き。フランス人の友人を誘って行った。わかるだろうか、多分音量豊かな音楽とあの運動会のような舞台にクラシックの演奏家の耳と目がついていけるだろうか、など少しドキドキしたが、物語の時代背景はわからないのに、現代の問題に通じる内容だと悟り、脚本の良さも含めて俳優の動き、演出、舞台装置などすべてに感動された。

劇中、部分的に「フランス語のナレーションに日本語字幕」の場面が上手に挿入されていた。フランス語が聞えてきて、周囲のフランス人がホッとされた雰囲気が伝わってきて、この演出は素晴らしいと思った。大成功の公演で、日本人の私は鼻が高かった。(一観客に過ぎないのにおかしいね!)

東京芸術劇場のHPに初日の感想が掲載されています。(1ヶ月半後に見つけるなんて…。)
http://www.geigeki.jp/info/20150304/

■3月20日(金) 日本ショパンコンクール2015 本選 洗足学園 前田ホール
飛行機で帰る途中は何ともなく完全に治ったと思った風邪をぶり返し、咳をこらえて息をつめて聴かせてもらった。行ってよかった。予選・本選を通じて曲目がショパンの作品に限られているコンクール。10hから15h30 まで6名のピアニストの「ソナタ2番・3番、前奏曲全曲のうち選んだ一曲」、そして同じく「指定された作品番号から選んだマズルカ3曲」の演奏を聴いた。

演奏終了1時間半後に審査の発表と講評があった。最後まで残ってよかった。審査員の遠藤郁子さんの講評が素晴らしかった。本選に残れなかったピアニストは聴きにきたのかなあ。来ないものなのかしら? 知らないけれど、その人たちこそ聞くべき講評だと思いました。

■3月18日(水) ノアン音楽祭パンフレット
細かいフランス語の字でうまったパンフレットでは見向きもされないのは当たり前。預かってきた3つ折のパンフレットに、上手く挟めるサイズのやはり3つ折の日本語抄訳パンフレットが出来上がった。

実はヒヤヒヤのあげくの完成。冒頭の「本物のロマン主義」の文章、ずっと前に翻訳していたものだったから、その拙訳をコピーした。印刷する前に原文を読んで、「あッ!」変えられている!
第1節が全く同じだったからつい間違ってしまったお粗末。もし気がつかずに印刷し、そのまま配ったら、誤訳の大家になるところでした。残部少々あります。興味ある方はメールで請求して下さい。

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