パサージュ=PASSAGEは、雰囲気は違いますが、日本の例えば、浅草の仲見世や、月島のもんじゃ通りに見られる屋根付き商店街(アーケード)のようなものです。1786年に第1号が生れ、以後70余りのパサージュのうちの生き残りが、昔の姿のまま、今のパリで息づいています。1852年、ナポレオンIII世に命じられて、オスマンがパリの大改造を実施するまでのパリの街は、汚なくて歩道もなく、着飾った人々が外を歩けるような状態ではなかったらしい。邸宅と邸宅を結んで作られたパサージュは、散歩を楽しんだり、雨や寒さ暑さや、道の悪臭を避けたり、また一種の社交場として活用されていたようです。「百聞は一見にしかず」。パリに残る秘密の小道で、19世紀前半の時代にタイムスリップ! |